コメを守るためトランプ流でやる 

緊急特集 若き政治家のコメ対決

小泉 進次郎 農林水産大臣

SCOOP!

ニュース 社会 政治

「コイツ、何だってやりかねないぞ」と思わせる

(聞き手・解説 窪田新之助)

 農水相に就任した小泉氏は、これまで一般競争入札で放出していた政府備蓄米を随意契約に切り替えた。これまで3回の入札で60キロあたり約2万2000円で落札されていた備蓄米を、約半額の1万1000円台で小売業者に売り渡し、店頭では5キロ2000円で売られる。今後も「需要があれば無制限に出す」と小泉氏は言うが、これでコメ価格の高騰は解決するのだろうか。

 ――これほどコメが高騰する事態になった原因を、どう分析していますか。

 小泉 いろんな議論があると思いますが、まずは、目の前の異常な高騰を抑えることです。でなければ、次の議論には進めません。価格を下げて消費者のコメ離れを防ぐ。そして、消費者と生産者の間で、なかなか一致してこなかった適正価格を見つけ、農家の方に意欲を持ってコメ作りに励んでもらえる環境を整えていきたい。これほど毎日、寝ても覚めてもコメのことを考えるのは生まれて初めてですよ。前例にとらわれず、あらゆる手段を取っていく覚悟です。

 ――一般競争入札から随意契約に切り替えた理由は?

 小泉 大臣就任は5月21日でしたが、第4回の一般競争入札を28日から行うことが既に決まっていました。過去3回の入札で放出した備蓄米のうち95%はJA全農(全国農業協同組合連合会)が落札したものの、店頭に並ぶまでに想定以上の時間がかかってしまった。結果が出ないやり方を続けても店頭にコメは並びません。それで随意契約を決断したのです。

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source : 文藝春秋 2025年7月号

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