日本中の個性的な物件を紹介するYouTubeチャンネル「ゆっくり不動産」。75万人以上の登録者を持つ人気チャンネルの運営者に、これまで見てきた驚きの物件や最近のトレンドについて話を聞いた。
家にいる時間が増え、サウナ付き物件も人気
「生活の質を上げる物件が増えてきていると思います」と語るのはゆっくり不動産の運営者(以下、ゆっくり)だ。コロナ禍を機に在宅ワークが広がり、家での時間が増えたことで住環境にお金をかける人が増えているという。
「断熱や床暖房、音響設備などにこだわる方が増えています。最近では部屋にサウナが付いている物件も人気ですね」
ゆっくりさんが紹介した物件の中で特に反響が大きかったのは、ネットで購入できる一軒家だ。25平方メートルというコンパクトなスペースに2LDKを詰め込んだこの物件は、購入後1~2ヶ月で入居可能という。
「普通の物件は契約から完成まで1年以上かかりますが、このコンテナ物件はすぐに住めます。家具も付いているので体一つで住めるんです」
価格は1000万円からで、シンガポールの会社が販売しているが、世界中で流行しているという。この動画だけで200件以上の問い合わせがあったそうだ。
小さな物件の需要も高まっている。ゆっくりさんが見てきた中で最小の物件は8平方メートルのアパート。「極小物件は水回りが共同のところが多いですが、この物件はキッチン、トイレ、お風呂が全て揃っています」と驚きを隠せない様子だった。
空き家活用の事例として、福岡の築74年の廃墟団地のプロジェクトも紹介した。DIYを前提に月1万円で貸し出すというこの物件は、応募が殺到して満室になったという。
「日本の空き家も増えているので、こういう取り組みが多くなるといいですね」とゆっくりさん。不動産業者ではない彼らだが、「私たちの動画から物件を契約しましたという声もたくさんいただいています」と語る。不思議な物件や謎の間取りの裏にあるデザイナーの工夫やアイデアを、これからも紹介していくという。
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