6月10日、山尾志桜里元衆院議員が会見を開き、7月の参院選出馬を改めて表明した。一方、記者からは「週刊文春」が報じてきた弁護士との不倫に関する質問が飛んだが、「言えない」と回答することはなかった。

 彼女が言及を避け続けた「過去の報道」とは何だったのか。山尾氏に関する記事を再公開する。(初出:2019年5月30日号 年齢・肩書等は公開当時のまま)

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 立憲民主党所属の衆院議員・山尾志桜里氏(44)が、国会で定められた手続きをとらず、海外旅行をしていたことが「週刊文春」の取材でわかった。

山尾志桜里氏 ©共同通信社

 同行したのは、一昨年「週刊文春」が報じたダブル不倫(当時)のお相手で、現在は山尾氏の政策顧問を務める弁護士の倉持麟太郎氏(36)。2人は4月27日、16時20分羽田発の飛行機でロサンゼルスに出発していた。

 たとえ休日でも、国会議員が会期中に海外旅行をする場合、所属する院の議長に請暇願を旅行計画書とともに提出する必要がある。議院運営委員会の理事会に諮り、了承されなければ海外に行くことは許されない。

「週刊文春」が、請暇願を出して許可を受けた議員の名前が記載される「衆議院公報」を調べたところ、GW中に海外に行った議員名がずらりと並ぶ中、山尾氏の名前はどこにも見当たらなかった。

倉持弁護士 ©文藝春秋

 衆議院事務局秘書課に問い合わせると、「山尾議員が今会期中、請暇願を出されたことはありません」との回答があった。

「週刊文春」は山尾氏の事務所に対し、5月20日午前に書面で事実関係の確認を求め、同日夕刻には山尾氏本人にも直接取材を申し入れたが、21日の締切時刻までに、回答はなかった。

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「週刊文春電子版」では、山尾氏の一連の問題を報じた記事を公開中。倉持弁護士との“禁断愛”を捉えた決定的瞬間や、弁護士の元妻の慟哭手記を掲載している。

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