ついに消費者の手元に届き始めた備蓄米。だが、巷で聞こえるのは、質への懸念だ。少しでも高品質の備蓄米を探し出す術はあるのだろうか。五ツ星お米マイスターの西島豊造氏は、「米袋の覗き穴からコメ粒をよく見よ」と助言する。

「質の良いコメ粒は、大きく形よくやや半透明に見えます。そうでなく真っ白な通称“シラタ”と呼ばれる粒は、炊飯時に溶けることが多いので避けた方が良い。また、精米から1カ月以上経つと、2021年産の“古古古米”などは相当劣化します。産地や品種の分からない備蓄米の場合、精米日はなるべく直近のものを選びましょう」

小泉進次郎農相 ©︎時事通信

 特に“古古古米”に関しては、独特の匂いを気にする向きが多い。米マイスター麹町の福士修三氏が言う。

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「匂いが気になる場合は、お酢やお酒を入れてから炊くと良いでしょう。炭を入れて炊く方法も効果的。備蓄米の中に新米を2、3割混ぜるだけでも古米臭を軽減する効果が期待できる。あとは、カレー、ピラフ、リゾットなどにして食べるのがお薦めです」

 そもそもなぜ今回のような備蓄米をめぐる騒ぎが起きたのか。

 6月4日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および6月5日(木)発売の「週刊文春」では、小泉進次郎農相の批判で物議を醸す野村哲郎元農相に対するJAグループからの巨額献金や、野村氏への直撃取材、農水省が発表する不可解なデータの存在、複雑怪奇な組織構造を持つJAの内実などを詳しく報じている。

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