政治界、科学界、スポーツ界……。さまざまな分野で一級の実績を残した人々が自身の読書遍歴を振り返る「達人の虎の巻 ~人生を変えた『座右の書』~」が、「文藝春秋PLUS」で連載中です。現在までに公開された記事を一挙紹介します。[全8本]
「100点よりも51点の答案を」安倍外交の中心人物が読書で培った姿勢とは〈谷内正太郎〉
初代国家安全保障局長の谷内正太郎氏が、E・H・カーの『危機の二十年』など、外交分野をテーマにした重要な3冊を紹介。本の魅力とともに、外交の本質や国際政治の見方について、谷内氏ならではの洞察を語ります。2024.05.02
北里大学特別栄誉教授で、ノーベル生理学・医学賞受賞者の大村智氏。日々の備忘録作成から、北里柴三郎の評伝に受けた感銘、自身の座右の銘に至るまで、絶え間ない知的探求の精神が語られます。2024.06.12
僕は中国古典を読んで大谷翔平の「二刀流」を信じた〈栗山英樹〉
WBC日本代表を優勝に導いた栗山英樹氏は、「古典」を中心に紹介。『論語と算盤』から学んだチーム経営の哲学や、『修身教授録』から学んだ指導者としての心構えなど、古典から得たものはその仕事にも生かされています。2024.07.13
「普遍的なものを言い当てていた」元NHKアナウンサーが仕事の支えにした一冊〈山根基世〉
NHK初の女性アナウンス室長を務めた山根基世氏。アナウンサー・朗読者としての技術を磨き、女性として働く中での葛藤を乗り越え、年を重ねても柔軟な心を保つ山根氏の、『風と共に去りぬ』をはじめとした人生を支えた本に迫ります。2024.10.13
「暗唱できるほど心揺さぶられた」ノンフィクションの先駆者が感銘を受けた作品〈柳田邦男〉
日本のノンフィクション黎明期から活躍する、柳田邦男氏が明かす読書遍歴。『汝の父を敬え』など自身の仕事とも関係の深い本から、 『100万回生きたねこ』をはじめとした絵本まで、読書歴は幅広く、同時に、その語り口には一貫して言葉への深い愛着が感じられます。2024.12.05
幼少期は貸本屋で留守番をしていた時期もあったという、吉本興業前会長の大﨑洋氏。東京への憧れを持った『赤頭巾ちゃん気をつけて』や晩年の谷川俊太郎さんとの対談、また本に囲まれる心地よさなどについて、やわらかい関西弁を軸に語りました。2025.02.28
歌手の加藤登紀子氏は、大学生時代には太宰治と中原中也に夢中になったことを語ります。話はやがてサン=テグジュペリと宮﨑駿のつながり、また最近読んだ韓国文学や、自身と韓国とのつながりについても及びました。2025.05.03
「論理より空気で動く日本型組織」と「理想の政治家像」〈齋藤健〉
小学校の時に読んだ『宮本武蔵』で、「心を鍛える」大切さを学んだことをまず語る衆議院議員・齋藤健氏。一方で大人になってからのバイブルとなったのは、太平洋戦争を組織論から分析した『失敗の本質』であるといいます。2025.05.03
