「20年以上です! この活動休止中も毎年4000円を納めてきた。人生賭けてきたのにコレでチケットとれなかったらもう何も信じられない」

 そう話すのは、古参ファンクラブ会員のひとりだ。

来春のコンサートツアーをもって嵐の活動を終了

嵐 ©文藝春秋

〈みなさまこんにちは、嵐です。

ADVERTISEMENT

 このように5人で揃う姿をお見せするのは実に4年半ぶりということで、皆さんどうもお久しぶりです。さて、私たちからお伝えしたいことがございます〉

 5月6日。ファンクラブ向けの動画で横一列に並んだ5人は、少し緊張している様子に見えた。3分20秒ほどのメッセージ冒頭では、センターに立つ相葉雅紀が、来年の春ごろに予定している嵐のコンサートツアーのために準備をはじめたことを報告。続いて画面向かって左端に立つ櫻井翔が、このツアーをもって嵐の活動を終了すると述べたのだった。

「やはり注目は大野智の登場でした。こうやってファンの前に姿をあらわしたのは1587日ぶりとのことで、これまでの動向が最もわからなかったメンバー。宮古島で事業をしているとか、ひげ面で腕にタトゥーを入れているなど少しずつマスコミによる情報はあったものの、世間からしたら『大野くんは元気なの!?』という素朴な疑問がありましたから」(芸能デスク)

大野智 ©文藝春秋

大野が重い腰をあげるタイミングを待っていた

 5人のメッセージ動画を撮るカメラ近くに「カンペ」があるのは明らかな様子だが、大野が喋ったのは、〈時間をかけて何度も話し合いを重ねみんなで出した結論は、もう一度集まって嵐としてのコンサートを行い、コロナによって叶えられなかったファンの皆さんに“直接感謝を伝える”、“直接パフォーマンスを見てもらう”ということをもって、5人での活動を終了するということでした。 活動を再開したその先に、また再び休止に入るということは考えられませんでした〉という、まさに肝となる部分だった。

「嵐が、活動休止から“復活”することをいちばん阻んでいたのは、大野の意向でした。2020年いっぱいをもってグループとしての嵐の活動のみならず個人の芸能活動をも休止していたわけで、彼が重い腰をあげるタイミングを待っていた部分が大きい」(同前)

二宮和也

 その間に、ジャニーズ事務所は消滅しSTARTO ENTERTAINMENTが生まれた。昨年春には5人で「株式会社嵐」を設立したが、その前後に二宮和也と松本潤は旧ジャニーズ事務所を退所し個人事務所を設立。グループとしての活動、個人としての活動、そして旧ジャニーズとのエージェント問題と、日に日に複雑な様相を見せていた。